バンダは洋ランの入門品種です。
熱帯に自生する低地高温種とヒマラヤ、ミャンマーなどの高地低温種があります。
市販のバンダ・アスコセンダは高地産の交配種が多く、
赤系、ピンク系、ブルー系、白、イエローなど花色が大変バラエティに富んでいます。
毎日の水やりと、週に1回の施肥でよく育ちます。鉢に植替えは不要です。根腐れを起こすことはありませんが、定期的な殺菌は忘れずに行いましょう。(できるだけ2〜4種類の殺菌剤を交互に使用)ただし、日本では環境の違いもあり、タイで開花したものと同じ大きさにはなりません。
熱帯の環境は1年が雨季と乾季に分かれており、雨季は日本の春・夏に相当します。毎日午後に激しいスコールがあり、バンダの根に多くの水分が貯えられます。
乾季は秋から冬にあたり、雨は少ないが午後から深い霧に包まれるため水分補給ができます。時には5℃近くまで気温が下がり、この気温の低下で花芽が分化し、春に開花します。長期間の乾燥には耐えられないので注意が必要です。
冬季、下葉が落葉するのは「水不足」が原因です。カトレアなどは秋以降に水やりを控えめにしますが、バンダは給水を少なくすると根が衰弱して水を蓄えることができず、やがて株が枯れてしまいますので、冬でも充分な水分を(ぬるま湯)を与えましょう。一般的には、下葉のあるもの(下葉の近くに根のあるもの)が元気な株です。
毎年の開花は、「水やり」で決まります。
元気よく育てるにはとにかく水を与えることで、生育が盛んになると、当然肥料も必要になります。水と肥料を年中与えることでよく生長し、毎年開花させることも充分できるでしょう。
根に水を蓄えさせたら、次に根を乾かしましょう。このとき、強風は避けてください。
雨は大好きですので、充分に当ててください。ただし梅雨の長雨はよくないので、途中、乾燥させることが必要です。開花時、花弁に直接、雨粒が当たるのはよくないですが、つぼみの間は少し当てるようにするとよいです)葉焼けの原因となるので直射日光は避け、50〜60%遮光して下さい。